化石 鉱物
陸上植物は、古生代シルル紀に出現し、デボン紀を経て石炭紀に大繁栄しました。 石炭紀は、デボン紀末の大量絶滅後から、ペルム紀直前の氷河期までの、およそ3億6千万年前から2億9900万年前までの期間で、巨大なシダ植物が栄え、大森林を形成しました。 石炭…
アルミニウムAlは、地殻の構成元素としては、酸素、ケイ素に次いで多い元素です。 天然の金属としては産出されず、様々な化合物として存在し、特にケイ酸塩鉱物として産出することが多いです。 密度が軽く、ジュラルミンなどの軽金属合金の原料に使われてい…
マグネシウムは、元素記号Mgのアルカリ度類金属で、酸化マグネシウムの苦みから、苦土とも呼ばれています。 動物や植物の生命活動を支える、必須元素のひとつです。 非常に軽く、軽金属材料として使われています。 また、脱酸素剤や脱硫剤、食品、医薬品、飼…
瑪瑙(アゲート)は、縞状の玉髄の一種で、岩石中の空洞に、二酸化ケイ素の成分が層状に沈殿してできた鉱物です。 瑪瑙の中には、モスアゲートのように、縞模様の無いものもあります。 肉眼では識別できない細かな結晶が集まっていて、多孔質で染色が容易なた…
黄鉄鉱(パイライト)と白鉄鉱(マーカサイト)は、化学組成がFeS₂と同じで、結晶構造が異なる同質異像の鉱物です。 黄鉄鉱は、結晶系が立方晶で、結晶は立方体や五角十二面体、八面体です。 モース硬度は6.5、色は真鍮黄色です。 白鉄鉱は、結晶系が斜方晶で、…
菊の花が咲く季節になりましたが、石の中にも、菊花石という菊の花のような模様が見られるものがあります。 菊花石は、黒っぽい玄武岩などの母岩の中に、放射状に白や淡赤色の方解石や石英の模様が広がり、花弁のように見える石です。 昔、実家に、アズキ色…
菫青石は、マグネシウムと鉄を含むアミノケイ酸塩鉱物です。 多色性が強く、見る角度によって菫青色、灰色、淡青色と異なった色調が現れます。 青く透明感のある宝石質のものは、アイオライトと呼ばれています。 六角柱状の菫青石が、結晶の形を残したまま、…
琥珀は、黄色やあめ色のものが普通ですが、中にはブルーアンバーと呼ばれ、青色を帯びるものがあります。 ブルーアンバーは、蛍光灯や白熱灯など人工光の下では、褐色で普通の琥珀のように見えますが、日光の下では、強い蛍光色の青い輝きを放ちます。 また…
自然水銀は、元素記号Hgの金属元素です。 常温常圧で液体で、色は銀白色、金属光沢をしています。 比重は13.6と、とても重いです。 鉱物の定義は、地球や地球外の天体で、地質作用を経て、自然に生成した個体とされています。 自然水銀は、常温常圧で液体で…
家に、赤色の縞メノウの置物があります。 半球状で、長形25㎝程の大きさで、断面がきれいに磨かれています。 断面は、赤と白の縞模様が年輪のように重なり、中心部分は白い結晶質の石英が、キラキラと輝いています。 ただ、台座が無いため、安定性が悪く、ズ…
リン酸塩鉱物は、リン原子を中心に、4個の酸素原子で構成されるリン酸イオンPO₄³⁻を持つ鉱物です。 リン酸塩鉱物は種類が多く、200種以上もありますが、主要な鉱物は燐灰石です。 リン酸肥料を生産するために採掘される、主要な資源となっている他、食品保存…
砒酸塩鉱物は、砒酸基AsO₄³⁻を成分として持つ鉱物です。 砒酸基は、砒素を中心に4つの酸素を構造単位としています。 燐はリン酸基PO₄³⁻、バナジウムはバナジン酸基VO₄³⁻と、砒酸基と同様な構造を作ります。 燐、砒素、バナジウムの間には、相互に置換が起こ…
バナジウムは、元素記号Vの金属元素で、灰色か、銀白色をしています。 結晶系は立方晶で、温度が上がると正方晶に変化します。 展延性があり、容易に圧延加工ができます。 製鋼の添加材として使用されます。 他に触媒や顔料、塗料、半導体材料に使われていま…
コバルトは、元素記号Coの金属元素で、銀白色の金属です。 常温で安定な結晶構造は六方晶で、420℃で、立方晶に転移します。 強磁性体です。 鉄より酸化されにくく、酸やアルカリに強いです。 合金の添加材として使用され、硬質合金は非常に硬いです。 陶磁器…
ニッケルは、元素記号Niの金属元素で、光沢のある銀白色の金属です。 耐食性が高いため、メッキに使われています。 硬貨の原料にもなっていて、現在、発行されている五十円、百円硬貨は、銅とニッケルの合金白銅です。 他に磁性材や耐熱材、触媒、電極材、形…
モリブデンは、元素記号Moの銀白色の金属です。 硬く、融点が2600℃と高いため、鋼材の強度や耐熱性を高めるために添加されます。 また、耐腐食性があり、機械部品や金属電子部品などに使われています。 生物にも必須の元素で、代謝に必要な反応を助ける働き…
ビスマス(蒼鉛)は、元素記号Biの金属で、結晶系は三方晶、モース硬度は2~2.5です。 葉片状、粒状、樹枝状集合体で産出することが多く、自形結晶は稀です。 新鮮な面は赤みを帯びた銀白色ですが、空気中では酸化して、黒っぽくなります。 融点が低く、271℃で…
アンチモンは、銀白色の金属光沢のある脆い金属元素で、元素記号はSb、レアメタルの一種です。 結晶系は三方晶で、塊状、葉片状、放射状、腎臓状集合体などで産し、自然結晶は稀です。 モース硬度は3~3.5です。 ほとんどのアンチモンは、硫化物として産出し…
マグマにより温められた熱水が、地下深くの岩石の割れ目などに侵入し、長い年月の間に、温度や圧力が下がるにつれ、熱水中に溶けている鉱物成分は固体化していきます。 含まれている成分の中では、二酸化ケイ素が最も多く、これが結晶化したものが水晶です。…
グリフェアは、中生代三畳紀に出現して、ジュラ紀から白亜紀にかけて繁栄し、新生代古第三紀に絶滅したカキの仲間です。 イギリスの北東海岸のジュラ紀から白亜紀の地層で、多く産出しています。 浅瀬の海底に生息し、大きなコロニーを作っていたと考えられ…
モアッサナイトは、地球に落ちてきた隕石から発見された鉱物です。 天然のものは、隕石中に極わずか確認されただけの、とても希少な石で、ジュエリーとしての使用は禁じられています。 市場に出ているモアッサナイトは全て、人工的に作られたものです。 化学…
余りにも暑い日が続くので、外出はなるべく控えるようにして、クーラーの入った部屋で涼んでいます。 化石や鉱物の整理は、今までは、畑や庭仕事の手が空く、冬に行っていましたが、少しずつ再開しています。 魚の化石は、中生代から新生代のものまで、いく…
錫石(キャンテライト)は、スズの酸化鉱物で、化学組成はSnO₂です。 結晶系は正方晶で、ルチルと同じ結晶構造をしています。 結晶は錐面を持つ四角柱状で、短柱状、繊維状結晶や塊状集合体として産します。 モース硬度は6~7です。 色は褐色、黒で、ダイヤモ…
カルセドニーの中で、微細な鉄鉱物や粘土鉱物などを不純物として含み、不透明なものをジャスパーと言います。 ジャスパーの化学組成はSiO₂+不純物で、結晶系は三方晶、モース硬度は7です。 色は含まれる不純物により、赤、褐色、黄、白、緑、青緑など多彩で…
アベンチュリン(砂金石)は、クオーツの仲間で、雲母やヘマタイトなどの微粒子を含み、内包物が光に反射してキラキラと輝く石です。 この輝く現象を、アベンチュレッセンスと呼びます。 アベンチュリンの名称は、アベンチュレッセンスから名付けられたとのこ…
ソーラークォーツは、アゲートを核にクォーツが放射状に結晶化している石で、パワーストーンとして出回っています。 とてもきれいなので、いくつか集めてみました。 太陽の光のように見えることから、ソーラークォーツと呼ばれているそうです。 また、中心は…
シャッタカイトは銅のケイ酸塩水酸化鉱物で、化学組成はCu₅(SiO₃)₄(OH)₂です。 結晶系は斜方晶で、針状結晶の球状集合体や粒状の塊などで産出します。 モース硬度は3.5で、色は鮮やかな青をベースに模様が入っています。 アメリカアリゾナ州のシャッタク鉱山…
針鉄鉱(ゲーサイト)は、鉄の水酸化鉱物で、化学組成はFeO(OH)です。 結晶系は斜方晶で、針状結晶が放射状や腎臓状に集合したものや塊状で産します。 モース硬度は5~5.5で、色は赤、褐色、黒です。 ゲーサイトの名称は、ドイツの文豪のゲーテに因んでいます…
デュモルチェライト(デュモルチ石)は、アルミニウムのホウケイ酸塩鉱物で、化学組成はAl₇(BO₃)(SiO₄)₃O₃です。 結晶系は斜方晶で、繊維状や塊状集合体で産出することが多いです。 モース硬度は7~8.5です。 色は青、紫、ピンク、褐色で、ガラス光沢がありま…
カルセドニー(玉髄)は、肉眼で見えないほど微小な水晶の集合体で、緻密で硬い鉱物です。 化学組成はSiO₂で、モース硬度は6~7です。 色は赤、黄、白、灰色、ピンク、緑、空色、紫など豊富です。 カルセドニーの名称は、古代ギリシャの都市chalkedonに由来す…