化石 鉱物
コモンオパールは、プレシャスオパールのような遊色効果はありませんが、素朴で、優しい感じの石です。 遊色効果とは、宝石などが示す光学的な効果で、結晶の層状構造や粒子配列により、光が分散や乱反射することで、虹のような色彩を示す現象の事です。 色…
コヌラリアは、原生代エディアカラ紀末期(6億3500万年前)に出現し、中生代三畳紀後期(2億4500万年前)に絶滅した、四角錐形の殻を持つ生物で、クラゲなどの刺胞動物の仲間とされています。 殻はリン酸カルシウムからなり、溝のある構造で、成長するにつれて新…
筆石(グラプトライト)は、古生代カンブリア紀中期から石炭紀初期(5億1千万年前~3億5千万年前)にかけて、生息した半索動物です。 サンゴのように、個虫と呼ばれる小さな生物が集まり、コロニーを作ってできたものです。 半索動物は、棘皮動物と脊索動物のそ…
沸石(ゼオライト)は、結晶構造中に空隙があり、可逆的にナトリウムやカルシウムなどの陽イオン、水分子を脱着できる性質を持っている、アルミノケイ酸塩鉱物です。 沸石は、火山岩の空洞や隙間などに温泉水など熱水が入り、変質した岩石中にできます。 日本…
山口県下関市周辺には、豊浦層群と呼ばれる、中生代ジュラ紀前期から中期にかけての地層が広がっています。 当時、この辺りは海の内湾で、流入した泥や砂などが堆積した地層と考えられています。 この地層からは、アンモナイトや二枚貝、巻貝、ウミユリ、サ…
カルサイトは方解石のことで、組成は炭酸カルシウムCaCO₃です。 グリーンカルサイトは、微量のニッケルを含むことで、緑色に発色したもので、カーボナイトとも呼ばれています。 優しい色合いのグリーンで、淡い色から鮮やかな色など様々ですが、鮮やかなほど…
アメジストは紫色の水晶で、微量に含まれる鉄分が、長い年月を経て自然放射線により、紫色に発色したものです。 アメジストの中では、ピンクに近い色合いのものがあり、ピンクアメジストと呼ばれています。 ピンクアメジストの成因としては、長い年月の間、…
ジオードとは、球状やそれに近い形の団塊で、内部に結晶を持つ空洞がある石のことです。 ジオードは、岩石の隙間に地下水が浸透し、溶け込んでいる鉱物の成分が、長い年月をかけ、結晶化することでできたものです。 二酸化ケイ素が多い地下水からは、クリス…
カーレトン石(カーレトナイト)は、カリウム、ナトリウム、カルシウムを含むフィロケイ酸塩鉱物で、水和鉱物や炭酸塩鉱物、水酸塩鉱物でもあり、霞石閃長岩やそのペグマタイトの晶洞から産出します。 化学組成 KNa₄Ca₄Si₈O₁₈(CO₃)₄(OH,F)・H₂O 結晶系 正方晶 …
手取層群は、ジュラ紀から白亜紀にかけての地層で、、富山県や福井県、石川県、岐阜県にかけて広がっています。 当時、陸地だった場所からは、植物化石や恐竜化石が見つかっていて、シダ植物や裸子植物が茂る森が広がり、いろいろな種類の恐竜が生息していた…
岐阜県から北陸にかけて、手取層群という中生代ジュラ紀中期から白亜紀前期にかけての地層が広がっています。 恐竜の骨が発見されていて有名ですが、木の葉や貝、アンモナイトの化石も見つかります。 海成から陸成に至る地層で、当時、一帯には、古手取湖と…
有孔虫は、石灰質の殻を持つ原生動物の仲間で、1㎜以下の大きさのものが多いですが、大きいものでは5㎝ほどで、最大20㎝近くになるものもいます。 約5億年前のカンブリア紀には、すでに出現して、時代と共に形を変えてきました。 紡錘虫や貨幣石、星の砂も有…
金は地殻中での存在度が少なく、通常、岩石中に1~5㎎/t程度しか含まれていません。 ただ、金は化学的、物理的な作用により凝集し、石英や炭酸塩、硫化物の鉱脈中に自然金の鉱脈として産出します。 また、砂金として河床礫に含まれて産出します。 かつては、…
ウミツボミは、植物のような名前ですが、棘皮動物の仲間です。 古生代シルル紀からペルム紀にかけて生息し、石炭紀に大繁栄しましたが、ペルム紀末の大絶滅により、絶滅しました。 ウミユリと同様に柄を持ち、海底に固着し、先端にはガク部があり、無数の触…
月長石(ムーンストーン)は、ハリ長石(サニディン)の仲間で、乳白色の石の表面に、月光のような輝きが見られる石です。 この現象をシラー効果と言い、高温のマグマから結晶ができる時に、ナトリウムの多い薄層とカリウムの多い薄層が、交互に重なったラメラ構…
リシア雲母(レピドライト)は、雲母の一種で、トルマリンなどと共生して産出することが多い鉱物です。 化学組成 K(Li,Al)₃(Si,Al)₄O₁₀(OH,F)₂ 結晶系 単斜晶 キラキラした鱗状の結晶 モース硬度 2.5~3 色は、赤紫、紫、ピンク、灰紫で、ガラス光沢や真珠光沢…
トルマリンには、含まれる微量成分により、無色、赤、黄、白、ピンク、褐色、緑、青、紫、黒などいろいろな色のものがあります。 2色の色が入ったものを、バイカラートルマリンと呼びます。 ピンクと緑色の組み合わせが多いですが、他の色のものもあります。…
翠銅鉱(ダイオプテーズ)は、エメラルドのような色合いの美しい鉱物です。 銅を含むケイ酸塩鉱物で、銅の硫化物鉱床が、酸化される過程で生成される二次鉱物です。 化学組成 CuSiO₃・H₂O 結晶系 三方晶 六角柱状結晶や塊状集合体 モース硬度 5 色は青緑、濃緑…
アフガン石(アフガナイト)は、ナトリウム、カリウム、カルシウムを含むケイ酸塩鉱物で、硫酸塩鉱物や炭酸塩鉱物でもあります。 炭酸性の変成岩中から、青金石(ラズライト)と共に産出します。 化学組成 (Na,Ca,K)₈(Si,Al)₁₂O₂₄(SO₄,Cl,CO₃)₃・H₂O 結晶系 六方…
新潟県糸魚川市周辺には、古生代石炭紀の石灰岩の地層があります。 約3億2千万年前の地層で、当時は、この辺りは、暖かく浅い海で、サンゴ礁が広がっていたと考えられています。 石灰岩は、採石場から掘り出され、セメントや製鉄、化学工業での原料として利…
ギロル石(ジャイロライト)は、ナトリウムとカルシウムを含む含水ケイ酸塩鉱物で、玄武岩や安山岩などの火成岩の空隙にでき、魚眼石やぶどう石、水晶、沸石などと共に産することが多い鉱物です。 化学組成 NaCa₁₆(Si₂₃Al)O₆₀(OH)₈・14H₂O 結晶系 三斜晶 薄板状…
ハックマナイトは、太陽光下で紫外線を吸収し、白っぽい色から濃い紫色に変化します。 この現象を、フォトクロミズム現象と呼びます。 フォトクロミズム現象は、特定の波長の光の照射により、分子量の等しい2種の化合物間で起こる異性化反応で、色などが変化…
重晶石(バライト)は、バリウムの無水硫酸塩鉱物で、主に、熱水鉱脈の中で金属鉱物を伴って、石英などと一緒に産します。 また、粘土質の堆積岩中や、温泉の沈殿物からも産します。 菱形の板状結晶や、柱状結晶が美しい鉱物です。 重晶石(バライト) 重晶石と…
緑鉛鉱(パイロモルファイト) 鉛のリン酸塩鉱物で、方鉛鉱などの鉱石鉱物の分解に伴って生じる、鉛の二次鉱物です。 化学組成 Pb₅(PO₄)₃Cl 結晶系 六方晶 六角柱状、針状結晶や球状、ぶどう状、繊維状集合体 モース硬度 3.5~4 色は緑、黄、褐、灰白で、樹脂…
霰石(アラゴナイト)の化学組成は、炭酸カルシウムCaCO₃で、方解石と同質異像の関係にあります。 結晶系は斜方晶系で、斜方柱状、六角柱状、六角錐状結晶や放射状、層状、鍾乳状、腎臓状集合体など多様な形を取ります。 色は無色、白、灰、緑、青、紫、赤、褐…
ソーダライトは、テクトケイ酸塩鉱物の仲間で、ナトリウムを多く含み、黒みがかった青色をしています。 化学組成 Na₄Al₃(SiO₄)₃Cl 結晶系 立方晶 塊状集合体で産し、稀に十二面体や八面体結晶になる モース硬度 5.5~6 色は青の他、白や黄、緑などで、ガラス…
菱マンガン鉱(ロードクロサイト)は、マンガンの炭酸塩鉱物で、変成を受けたマンガン鉱床中で、バラ輝石などと共に産します。 化学組成 MnCO₃ 結晶系 三方晶 菱形、平行四辺形の結晶体や偏三面体、犬牙状結晶を作る モース硬度 3.5~4 色は赤、ピンク、赤褐色…
食塩は、塩化ナトリウムがほとんどですが、岩塩には、塩化ナトリウムの他に、カルシウムやマグネシウム、カリウム、鉄などのミネラルが含まれています。 食塩と比べると、味がまろやかで、体内のミネラルバランスを整えるのに役立ちます。 また、疲労回復効…
辰砂(シナパー)は、水銀の硫化鉱物で、低温熱水鉱脈や温泉堆積物中に含まれています。 古くから、顔料や水銀の原料として利用されてきました。 化学組成 HgS 結晶系 三方晶 モース硬度 2~2.5 色は鮮やかな朱色で、金剛光沢、金属光沢 辰砂は、塊状や粒状、…
とても暑い日が続いていて、畑での作業は大変なので、今は水やりと野菜の収穫ぐらいにして、雑草は放置しています。 そして、冷房の効いた部屋で、石を眺めて過ごす時間が増えています。 まだ、未整理のものも多く、箱や袋を開けると、いろいろな石が見つか…