Ushidama Farm

菜園でハーブや野菜を、庭で果樹や多肉を育てています。

化石 鉱物

コモンオパール2

オパールは、非晶質の含水ケイ酸塩鉱物で、遊色効果を示さないものを、コモンオパールと呼んでいます。 半透明で灰白色のものが多く、ゆで卵の白身のような質感で、蛋白石とも呼ばれています。 白色の他に、オレンジや黄、緑、青、茶、黒などのものがありま…

珪乳石(メニライト)

珪乳石(メニライト)は、すべすべの質感で、丸い形で構成された白い石です。 1500万年前の新生代新第三紀中新世の珪藻土層から産出し、ケイ酸分が濃縮して固まったノジュールの一種で、オパールの変種です。 化学組成はSiO₂・nH₂O、モース硬度は5~6.5です。 …

高温石英

石英(SiO₂)は、生成される温度によって、構造や性質が変化します。 573℃以上で生成された石英を、高温石英と呼びます。 さらに、870℃以上では鱗珪石に、1470℃以上では方珪石になります。 融点は1723℃で、これ以上になると液体になります。 一方、573℃より低…

方解石(カルサイト)

方解石(カルサイト)は、ごく普通に見られる炭酸塩鉱物です。 成分は炭酸カルシウムで、化学組成はCaCO₃、三方向の完全劈開があり、割ると菱面体の形になります。 結晶の形は、菱面体、六角柱状、陣笠状、犬牙状、釘頭状、板状、葉片状、鍾乳状、球状など非常…

フォッシルコーラル2

サンゴは、クラゲやイソギンチャクなどと同じ刺胞動物の仲間で、石灰質の外骨格を作ります。 最も古いサンゴの化石は、古生代カンブリア紀に見られ、床板サンゴの仲間が出現しています。 床板サンゴは、古生代オルドビス紀からデボン紀にかけて繁栄しました…

サンゴ

サンゴは、刺胞動物であるサンゴ虫が群体を作り、炭酸カルシウムを分泌してできた霰石で、化学組成はCaCO₃、モース硬度は3.5です。 サンゴには、サンゴ礁を形成する造礁サンゴと、宝石になる宝石サンゴがあります。 造礁サンゴは、主に六放サンゴ類で、浅い…

緑柱石(ベリル)2

緑柱石(ベリル)は、ベリリウムを含むケイ酸塩鉱物で、化学組成はBe₃Al₂Si₆O₁₈です。 純粋なものは無色透明ですが、微量の元素が含まれることで、様々な色になります。 エメラルドは、地中深くの高温高圧下で生成されるため、結晶にヒビやインクルージョンが…

日長石(サンストーン)と月長石(ムーンストーン)

サンストーンは斜長石の中に、ヘマタイトや銅などを内包して、アベンチュレッセンスを示すもので、赤みがかったオレンジ色に、金属的なキラメキがあります。 アベンチュレッセンスとは、小さな金属片などのインクルージョンが、光を反射してキラキラと輝く効…

板チタン石(ブルッカイト)、鋭錐石(アナテーズ)、金紅石(ルチル)

板チタン石(ブルッカイト)、鋭錐石(アナテーズ)、金紅石(ルチル)は、チタンの酸化鉱物です。 3種とも化学組成がTiO₂で、同質異像関係にあります。 金紅石は、高温条件ででき、最も安定した構造です。 鋭錐石と板チタン石は、低温条件ででき、共に少量しか産…

チャロアイト

チャロアイトは、ロシア サハ共和国のチャロ川で発見され、1978年に新鉱物と認定されています。 名称は発見場所に因んで、名付けられています。 サハ共和国のムルン山塊でのみ、産出される希少な鉱物です。 化学組成はK(Ca,Na)₂Si₄O₁₀(OH,F)・nH₂Oで、結晶系…

グランディディエライト

グランディディエライトは、ホウ酸ケイ酸塩鉱物で、1902年にマダガスカルで発見されました。 ただ、インクルージョンの混入が多く、透明度の低いものでしたが、透明度の高い宝石質の結晶は、2003年にスリランカで発見されています。 グランディディエライト…

自然銀と銀を含む鉱石

銀は硫黄と化合しやすい金属で、硫化銀として産出することが多いです。 まれに、自然銀として産し、樹枝状や髭状の形をしています。 自然銀は硫化銀や酸化銀、塩化銀などへ変化しやすく、金とは異なり、砂銀となることはありません。 銀は酸化しやすく、放っ…

自然金と金を含む鉱石

金は自然金が濃集した金鉱脈や、砂金として産出します。 岩石中の金は、肉眼で確認できる程の大きさのものは少なく、鉱石の中に混じっています。 自然金は、銀と相性が良く、自然銀と固溶体を形成しているので、純金では無く、少し銀を含んでいます。 金の化…

曹灰長石(ラブラドライト)

曹灰長石(ラブラドライト)は、曹長石と灰長石の中間的な組成を持つ斜長石です。 化学組成は(Ca,Na)Al(Al,Si)Si₂O₈で、結晶系は三斜晶、モース硬度は6~6.5です。 色は灰、橙、黄、無、緑、青、紫、黒で、ガラス光沢があります。 カルシウムとナトリウムの数…

カリ長石

長石の中で、カリウムを含むものを、カリ長石と呼んでいます。 カリ長石は生成する際の温度によって、ケイ素とアルミニウムの配列が変わり、ハリ長石、正長石、微斜長石に分類されます。 高温で形成された場合にはハリ長石に、中低温で形成された場合には正…

曹長石(アルバイト)

長石はケイ酸塩鉱物の一種で、地殻上に最も多くある鉱物です。 長石には、カリウムを主とするカリ長石や、ナトリウム、カルシウムを主とする斜長石などがあります。 斜長石は、ナトリウムーカルシウムの量比により、ナトリウムが多いものを曹長石、カルシウ…

有毒鉱物

鉱物の中には、カドミウムや水銀、鉛、ヒ素など有害な元素を含むものがあり、毒性の強いものもあります。 整理をしていると、有毒な鉱物が出てくることがあり、取り扱いには注意しています。 触るとポロポロと崩れて、粉が散るものもあり、吸い込まないよう…

ジルコンとジルコニア

ジルコンとジルコニアは、共に屈折率が高く、ダイヤモンドに近い輝きを持つ宝石として、ダイヤモンドの代わりに使われています。 ジルコンは、ジルコニウムのケイ酸塩鉱物で、天然に産します。 色は無色、橙、褐色、青などですが、褐色のものが多いです。 ジ…

異極鉱(ヘミモルファイト)

異極鉱(ヘミモルファイト)は、亜鉛のケイ酸塩鉱物で、化学組成はZn₄(Si₂O₇)(OH)₂・H₂Oです。 結晶系は斜方晶で、モース硬度は4.5~5です。 板状の五角形の結晶や葡萄状、粒状、塊状、繊維状集合体になります。 色は無色、白、淡黄、淡緑、淡青などで、銅を含…

透輝石(ダイオプサイド)

透輝石(ダイオプサイド)は、カルシウムとマグネシウムを含むケイ酸塩鉱物です。 化学組成はCaMgSi₂O₆で、結晶系は単斜晶、モース硬度は5.5~6.5です。 結晶は柱状で、柱面に平行な劈開が見られます。 色は無色、黄、緑、褐色、灰色、黒などで、マグネシウム…

アメジストとシトリン

水晶の中で、紫色のものをアメジスト、黄色いものをシトリンと呼びます。 アメジストは、ケイ素の一部が鉄イオンに置き換わり、長い年月をかけて自然放射線により、紫色に発色したものです。 シトリンは、ケイ素の一部が鉄イオンに置き換わったものや、アメ…

亜鉛鉱物

亜鉛は、硫黄と化合した閃亜鉛鉱として産出することが多く、閃亜鉛鉱は主要な鉱石となっています。 ウルツ鉱は、閃亜鉛鉱の同質異像です。 他に亜鉛を含む鉱物には、異極鉱、菱亜鉛鉱などがあります。 亜鉛を鉄板にメッキしたものがトタンで、亜鉛は鉄鋼の防…

楔石(チタナイト)

楔石(チタナイト)は、チタンのケイ酸塩鉱物で、化学組成はCaTiSiO₅です。 結晶系は単斜晶で、モース硬度は5~5.5です。 色は黄、緑、無色、褐色、黒などで、微量に含まれるクロムにより、黄緑色をしているものが多く、クロムの含有量が増えると緑色になりま…

放射性鉱物

鉱物の整理をしていると、放射性鉱物のような有害な鉱物や、有毒な鉱物も出てきます。 そこで、強放射性鉱物や毒性の強い鉱物を取り扱う際には、直接、手に触れないよう、ビニール手袋をしています。 また、粉塵を吸わないようマスクをして、眼鏡をかけて作…

赤鉄鉱(ヘマタイト)

赤鉄鉱(ヘマタイト)は酸化鉄鉱物で、化学組成はFe₂O₃です。 世界中に広く分布し、鉄の含有率が約70%と高く、重要な鉄鉱石として利用されています。 結晶系は三方晶で、六角形や柱状の結晶、腎臓状、繊維状など様々な形状があります。 モース硬度は、5~6.5…

古生代二畳紀の化石

自宅から北西方向に行くと、古生代二畳紀の石灰岩の地層があり、紡錘虫や貝類などの化石が採れます。 子どもの頃に何回か、化石採集に出かけたきりで、現在はどうなっているか分かりませんが、当時は、石灰工場の石切り場がいくつもあり、石灰岩の採掘が行わ…

黄玉(トパーズ)

黄玉(トパーズ)は、アルミニウムのケイ酸塩鉱物で、化学組成はAl₂SiO₄(F,OH)₂です。 結晶系は斜方晶で、ガラス光沢があります。 柱状結晶で、菱形の断面を持ち、柱面には縦の条線が現れます。 モース硬度は8で、石英より硬いです。 透明な黄金色の石が代表的…

虎目石(タイガーアイ)と鷹目石(ホークスアイ)

虎目石や鷹目石は、角閃石の仲間であるリーベック閃石の繊維状集合体に、シリカが浸み込み硬化したものです。 平行な繊維状組織により、シャトヤンシー効果が生じ、光の帯が条線となって浮かび上がります。 リーベック閃石の繊維状集合体は、青石綿(クロシド…

ベスブ石(ベスビアナイト)

ベスブ石(ベスビアナイト)は、ソロケイ酸塩鉱物の一種で、2個のSiO₄の四面体が、1個の酸素を共有して(Si₂O₇)⁶⁻の構造を作っている鉱物です。 ソロケイ酸塩鉱物には、ベスブ石の他に、緑簾石や異極鉱、斧石などがあります。 ベスブ石の化学組成は、Ca₁₀Mg₂Al₄…

モノチス

モノチスは、中生代三畳紀後期に栄えた海生の二枚貝です。 二枚貝の形をしていますが、2枚の殻は対称ではなく、左殻が凸、右殻が平らになっています。 だ円状の貝殻で、大きさは5~10㎝、殻は0.5㎜程でとても薄く、放射状の筋と同心円状の成長線が見られます…