化石 鉱物
重晶石は、Baの無水硫酸塩鉱物です。 菱形の板状や柱状の結晶として、また、粒状や繊維状で産出します。 バリウムは、ギリシャ語の重いを意味するバリスに由来します。 重晶石は、比重が4.5ほどもあり、重い鉱物です。 胃検診の造影剤のバリウムは、硫酸バリ…
砂漠では、地下水の蒸発に伴って、水溶液中のBaSO₄やCaSO₄が析出し、美しい花状結晶が作られます。 表面には砂が付着していて、茶色く、ザラザラしていますが、内部は透明感があります。 バラの花のような形で、砂漠の薔薇(デザートローズ)と呼ばれています…
電気石は、SiO₄四面体が環状に連続した、サイクロケイ酸塩鉱物です。 主要元素として、Bを含んでいます。 鉄電気石(ショール)は、Feを含有する電気石です。 化学組成 NaFe₃Al₆(BO₃)₃Si₆O₁₈(OH)₄ 結晶系 三方晶 モース硬度 7.5 色は黒で、ガラス光沢 苦土電気…
三葉虫は、古生代に生息した節足動物です。 カンブリア紀に誕生し、繁栄しました。 その後、オルドビス紀とデボン紀の大絶滅は生き延びたものの、ペルム紀の大絶滅で、絶滅してしまいました。 三葉虫は、初めて眼を持った動物の1つではと言われています。 カ…
水晶は結晶化する時の環境に影響され、いろいろな形状のものが作られます。 また、水晶の内部や表面に、筋や模様の付いたものもあります。 皆、異なった表情を持っていて、それぞれに味わいがあります。 エレスチャルクオーツ 結晶内部に空洞ができ、骨格が…
コモンオパールは、遊色効果を示さないオパールのことで、遊色効果とは光の干渉により、虹色が現れる効果のことを言います。 オパールに興味を持ったのは、子どもの頃、化石採集に行って、オパールで置換された巻貝の化石を見つけてからで、ガラスのような透…
マンガン鉱物は、Mnを主成分とする鉱物で、とても多くの種類があります。 Mnは天然には単体として存在せず、多種の化合物として存在しています。 黒っぽいものが多い中で、バラ輝石や菱マンガン鉱のように、ピンク色できれいなものもあります。 軟マンガン鉱…
石膏は、ごく普通に見られる硫酸塩鉱物で、広く分布しています。 子どもの頃、石膏の結晶が採れる場所があると聞き、探しに行ったことがあります。 崖の断面の高い所に、白い層が平行に走っていて、直ぐに見つけることができましたが、手が届きません。 ただ…
ラピスラズリは、青金石(ラズライト)など複数の鉱物からなる固溶体で、含まれる鉱物は青金石の他、方ソーダ石(ソーダライト)、藍方石(アウイナイト)などです。 これらは、同じ方ソーダ石鉱物のグループで、似た性質を持っています。 どれも青色がきれいです…
沸石(ゼオライト)は、結晶構造中に空隙を持つ含水アルミノケイ酸塩鉱物です。 空隙には、陽イオンや水分子を含むことができ、水分子の吸収や放出、陽イオンの交換を行うことができるため、吸収材や脱臭剤、土壌改良剤、さらに水質浄化などに利用されています…
銅を含む鉱物は、黄銅鉱が圧倒的に多く、銅の生産量の約80%を占めていますが、他にもいろいろな銅鉱物があります。 珪孔雀石(クリソコラ) 孔雀石に似た銅の含水ケイ酸塩鉱物 結晶になりにくく、皮膜状、塊状の集合体を作る。 化学組成 (Cu,Al)₂H₂Si₂O₅(OH)₄…
家にある化石や鉱物は、3年前に実家を解体する際に、父から化石や鉱物は処分するから、欲しければ持って行っていいよと言われ、もらったものです。 この中には、私が子どもの時に、採集したものも含まれています。 量が多く、車で3往復しました。 きれいなも…
水晶は結晶中に、他の鉱物などを含むことが多い鉱物です。 角閃石や金紅石、クロム雲母、赤鉄鉱、電気石、緑泥石、緑簾石などいろいろな鉱物を含んだ水晶があります。 水や空気、オイルなどが、閉じ込められた水晶もあります。 これらの水晶を、インクルージ…
水晶は石英の結晶で、化学組成はSiO₂、結晶系は三方晶系で、六角柱状の形をしています。 モース硬度は7で、ガラス光沢があります。 色は純粋なものは、無色透明か白ですが、微量な不純物や放射線の影響で着色し、様々な色のものがあります。 アメジスト Siの…
銀星石は、アルミニウムの含水リン酸塩鉱物で、主に燐灰石が変化してできる二次鉱物です。 白色や淡緑色のものが多いですが、鉄分が多くなると黄色くなります。 針状や柱状結晶が、放射状の集合体になっているものが多く、断面は劈開面から銀緑色の光沢を放…
ラピスラズリは、青金石(ラズライト)を主成分とした、方ソーダ石、藍方石など複数の鉱物からなる固溶体です。 化学組成は(Na,Ca)₇₋₈(Al₂Si)₁₂(O,S)₂₄(SO₄,Cl₂,(OH)₂)、色は群青色(ウルトラマリン)で、古くから岩絵の顔料として用いられてきました。 ガラス光…
輝石はケイ酸塩鉱物の一種で、火成岩や変成岩に含まれる代表的な造岩鉱物のグループです。 化学組成は、XY(Si,Al)₂O₆です。 X=Ca、Na、Fe²⁺、Zn、Mn、Mg、Li Y=Cr、Al、Fe³⁺、Mg、Mn、Sc、Ti、V、Fe²⁺ 結晶系により斜方輝石と単斜輝石に分けられます。 色…
蛍石は産出量の多い鉱物で、ペグマタイトや熱水鉱床、スカルン鉱床などに産します。 結晶を作りやすく、立方体や八面体などの自形結晶が見られます。 4方向に完全劈開があり、八面体への劈開片になります。 鉱物の中では、最も色調が豊富で、微量に含まれる…
腕足動物は二枚貝に似ていますが、全く別の生き物です。 二枚貝は軟体動物門に属していますが、腕足動物は別の腕足動物門に分類されています。 二枚貝のように2枚の殻を持っていますが、二枚貝は左右に1枚ずつあるのに対し、腕足動物は小さな背殻と大きな腹…
この間、化石片の詰め合わせを手に入れましたが、中に入っていた化石で、一番魅力的なのは、サメの歯だったので、今度は、サメの歯の詰め合わせを購入しました。 新生代新第三紀中新世(約2500万年前)の時代のもので、産地はアメリカです。 フロリダ州やサウ…
子どもの頃、出かけた際に拾ったり、入手した石が、1箱出てきました。 今では、どこで見つけたか、覚えていないものも多いですが、鉱物に混じって、火成岩や変成岩などの岩石が多くありました。 色がきれいだったり、形が少し変わっているものを集めて、箱に…
オパールは、火成岩や堆積岩の隙間に、ケイ酸分を含んだ熱水が入り、作られる含水ケイ酸塩鉱物です。 化学組成はSiO₂・nH₂Oで、結晶系は非晶質、モース硬度は5~6.5、ガラス光沢をしています。 オパールの名称は、ラテン語のopalus「色の変化を見る」という言…
長石は地殻の60%を占める、最も大量に存在する造岩鉱物です。 結晶構造は、石英と同じくSiO₄の四面体が、三次元につながったフレームワーク構造で、四面体のSiが一部、Alに置き換わっています。 そして、アルカリ金属やアルカリ度類金属元素が、陽イオンと…
エイの歯などの化石片が、いっぱい詰まっている袋を見つけました。 福袋のように、何かお宝が入っていないか楽しみで、購入してみました。 化石は、新生代古第三紀始新世のルテシアン期(約4400万年前)のもので、ベルギー東フランダースのレダ層という石灰質…
銅鉱物は、主成分として銅を含む鉱物で、硫化物や塩化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩など様々な化合物を作っています。 色がきれいなものが多く、赤や、黄、緑、青、紫、黒などカラフルです。 安四面銅鉱(テトラヘドライト) アンチモンを含む銅の硫化鉱物で、…
鉄は地殻中に、アルミニウムに次いで多く含まれている金属元素で、磁鉄鉱や赤鉄鉱、褐鉄鉱、黄鉄鉱などの鉄鉱物として存在しています。 鉄鉱物は、鉄を含む鉱物の総称で、鉱石中では、鉄は酸化状態(Fe²⁺、Fe³⁺)になっています。 黄鉄鉱(パイライト) 黄鉄鉱は…
燐灰石は、リン酸塩鉱物を代表する鉱物で、化学組成の違いによりフッ素燐灰石、塩素燐灰石、水酸燐灰石などに分けられます。 化学式はCa₅(PO₄)₃(F,Cl,OH)で、結晶系は六方晶系、モース硬度は5で、ガラス光沢や亜樹脂光沢があります。 色は無色、オレンジ、黄…
菫青石は、ケイ酸塩鉱物の一種で、化学式はMg₂Al₃(AlSi₅O₁₈)、結晶系は斜方晶系、ガラス光沢があり、モース硬度は7です。 青く透明感のある菫青石は、アイオライトと呼ばれ、サファイアに似ていることから、ウォーターサファイアとも呼ばれています。 見る角…
天青石は、澄んだ青空のような、爽やかな青色の石です。 硫酸ストロンチウムSrSO₄を主成分とする鉱物で、結晶系は斜方晶系、ガラス光沢を持っています。 モース硬度は3~3.5で、色は淡青色の他に、無色のものもあります。 1781年に、イタリアのシチリア島で…
鉱物の整理をしていたら、瑪瑙(アゲート)の玉やプレート、ジオードが、いくつか出てきました。 瑪瑙は、玉髄質の石英で、縞状になっているものが多いです。 火成岩や堆積岩の隙間に、SiO₂の成分が層状に沈殿してできたものです。 縞模様は空洞の壁面に平行に…