方解石(カルサイト)は、ごく普通に見られる炭酸塩鉱物です。
成分は炭酸カルシウムで、化学組成はCaCO₃、三方向の完全劈開があり、割ると菱面体の形になります。
結晶の形は、菱面体、六角柱状、陣笠状、犬牙状、釘頭状、板状、葉片状、鍾乳状、球状など非常に多くあります。
青色方解石
イカ石
イガイガの可愛い結晶
化学組成はCaCO₃・6H₂Oで、結晶構造は方解石の六方晶系では無く、単斜晶系ですが、8℃以上で脱水し、方解石に変化します。
黄金色方解石
鉄分を含み、黄色になったもの
犬牙状方解石
玄能石
方解石の仮晶で、玄能の頭のような形をした石
明治時代の考古学者は、石器ではないかと考えたそうです。
六角柱状方解石
氷州石
無色透明な方解石
名称の由来は、アイスランドから良質の結晶が見つかり、アイスランドの邦訳名である氷州を冠して、氷州石と呼ばれるようになったとのことです。