虎目石や鷹目石は、角閃石の仲間であるリーベック閃石の繊維状集合体に、シリカが浸み込み硬化したものです。
平行な繊維状組織により、シャトヤンシー効果が生じ、光の帯が条線となって浮かび上がります。
リーベック閃石の繊維状集合体は、青石綿(クロシドライト)でできていて、アスベストの中でも有害性の高いものですが、シリカ成分により石英として固まっているので、アスベストが飛散することはなく安全です。
クロシドライトの中に含まれる鉄分の酸化により、色が変化わり、酸化されていない状態では灰青色ですが、酸化されるにつれて、黄から赤褐色に変化します。
黄褐色のものを虎目石(タイガーアイ)、灰青色のものを鷹目石(ホークスアイ)と呼んでいます。
鷹目石は青虎目石とも呼ばれます。
鷹目石の産出量は、虎目石より少ないです。
化学組成は、Na₂Fe²⁺₃Fe³⁺₂Si₈O₂₂(OH)₂、結晶系は六方晶、モース硬度は6.5~7で、絹糸光沢があります。
タイガーアイ
ホークスアイ
ミックスタイガーアイ
研磨していないもの