ジルコンとジルコニアは、共に屈折率が高く、ダイヤモンドに近い輝きを持つ宝石として、ダイヤモンドの代わりに使われています。
ジルコンは、ジルコニウムのケイ酸塩鉱物で、天然に産します。
色は無色、橙、褐色、青などですが、褐色のものが多いです。
ジルコニアは、二酸化ジルコニウムを合成したもので、宝飾品として用いられる他、セラミック素材としても利用されています。
金属元素の添加で、様々な色のものが作られています。
ジルコニアは、ダイヤモンドと比べると、暗い場所では輝きが弱くなります。
ジルコン
化学組成 ZrSiO₄
結晶系 正方晶
モース硬度 7~7.5
屈折率 1.93~1.98
分散度 0.039
比重 4.7
ジルコニア
化学組成 ZrO₂
結晶系 立方晶
モース硬度 8~8.5
屈折率 2.15
分散度 0.060
比重 5.8
ダイヤモンド
化学組成 C
結晶系 立方晶
モース硬度 10
屈折率 2.417
分散度 0.044
比重 3.52
また、モアッサナイトは、世界で最も輝きの強い宝石と言われています。
屈折率、分散度共にダイヤモンドをしのぎ、ダイヤモンド以上に輝く宝石です。
ただ、天然のものは、隕石中にごくわずか確認されているだけで、宝飾用に流通しているものは合成石です。
モアッサナイト
化学組成 SiC
結晶系 六方晶
モース硬度 9.5
屈折率 2.65~2.69
分散度 0.104
比重 3.21