アネモネの花を見かけるようになりました。
アネモネは、ヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域を原産地とする球根植物で、古くから愛されてきた花です。
アネモネの語源は、アネモス(anemos)「風」で、アネモネ(anemone)は「風の娘」を意味します。
早春の風が吹く時季に咲くことから、アネモネと名付けられたとのことです。
また、ギリシャ神話の中でも、取り上げられています。
1つは、
西風の神ゼピュロスは、妻の春の花の女神フローラの侍女である、妖精のアネモネを愛してしまい、嫉妬したフローラは、アネモネを神殿から追放します。
ゼピュロスは、失意のアネモネを哀れに思い、花に変えたというものです。
また1つは、
春をもたらす農耕の女神ペルセポネと美の女神アフロディーテは、人間の美少年アドニスを取り合い、一年の1/3ずつをペルセポネとアフロディーテでそれぞれ、過ごす取り決めがされました。
しかし、アフロディーテが約束を守らなかったため、怒ったペルセポネがアフロディーテの愛人の戦いの神アレスに言いつけ、嫉妬したアレスは凶暴な猪を野に放ちました。
アドニスは狩りに出かけ、イノシシに突き殺され、流れた血からアネモネが咲いたというものです。
これらの逸話から、花言葉は「はかない恋」、「恋の苦しみ」、「見捨てられた」など悲劇的な意味合いのものが多いようです。