灰礬柘榴石(グロッシュラー)は、カルシウムとアルミニウムを含む柘榴石で、石灰質の変成岩中から産します。
灰鉄柘榴石や灰クロム柘榴石の成分を、固溶体として含みます。
化学組成 Ca₃Al₂(SiO₄)₃
結晶系 立方晶 菱十二面体、菱二十四面体結晶
モース硬度 6.5~7.5
色は純粋なものは無色透明、鉄やマンガンにより赤、橙、赤褐色に、バナジウム、クロムにより緑色になります。
グロッシュラー grossularの名前は、緑色の結晶が、西洋スグリ grossulariaに似ていることから、名付けられました。
グロッシュラー
クラスター

ルース

リューコガーネット
グロッシュラーの中で、稀に見られる無色透明の石で、ホワイトガーネットとも呼ばれます。
リューコの名前は、ギリシャ語のleukos「白」からきています。
結晶


クラスター


ツァボライト
グロッシュラーの変種で、緑色でグリーンガーネットとも呼ばれています。
ツァボライトの名前は、ケニアのツァボ国立公園周辺で、発見されたことに因ります。
結晶


マリガーネット
グロッシュラーとアンドラダイトの固溶体で、含まれる成分により、緑、黄、褐色などの色合いを持ちます。
マリガーネットの名前は、マリ共和国で発見されたことから、名付けられたものです。
結晶

ルース
