苦礬柘榴石(パイロープ)は、ネソケイ酸塩鉱物で、柘榴石グループに属しています。
地下深部の上部マントル層で生成され、かんらん岩や玄武岩などが、鉄礬柘榴石より高圧な状態での変成作用により、できた変成岩中に見られます。
化学組成 Mg₃Al₂(SiO₄)₃
結晶系 立方晶 十二面体結晶や二十四面体結晶、粒状集合体で産します。
モース硬度 7.5
色は純粋なものは無色ですが、鉄礬柘榴石の成分を固溶体として含み、赤色になっています。
日本では、愛媛県のかんらん岩中に、僅かに産出する程度です。
パイロープの名前は、ギリシャ語のpyrope「火の眼」に由来します。

ロードライトガーネットは、苦礬柘榴石と鉄礬柘榴石の固溶体で、バラのような華やかな赤色から、薔薇柘榴石とも呼ばれています。
色は赤、褐色、赤紫で、紫色を帯びたものは、人気が高いです。
ロードライトの名前は、ギリシャ語のrhodo「バラ」とlite「鉱物」を、組み合わせた造語です。



