灰鉄柘榴石(アンドラダイト)は、カルシウムと鉄を含む柘榴石で、接触変成を受けた石灰岩や苦鉄質火成岩中に産します。
化学組成 Ca₃Fe₂(SiO₄)₃
結晶系 立方晶 偏菱二十四面体結晶
モース硬度 6.5~7.5
色は暗赤、褐、暗褐ですが、クロムにより緑や黄に、チタンにより黒になります。
アンドラダイトの名前は、ブラジルの鉱物学者アンドラーダに因んで、名付けられています。
アンドラダイト
結晶


クラスター

デマントイド
クロムを含むことで、黄緑や緑色をしていて、翠柘榴石とも呼ばれています。
鮮やかなグリーンのものは、人気が高いです。
デマントイドの名前は、グリーンダイヤに似ていることから、オランダ語でダイヤモンドを意味するdemantにより、demantoidと命名されました。
結晶


トパゾライト
黄色いトパーズのような色合いのものを、トパゾライトと呼んでいます。
デマントイドより産出量が少なく、希少です。
結晶

ルース

メラナイト
チタンを含むことで、黒色になったアンドライトです。
メラナイトの名前は、ギリシャ語で黒を意味するmelasからきています。
結晶


双晶


レインボーガーネット
アンドラダイトに、グロッシュラーの成分が、固溶体として含まれています。
結晶表面の鉄分が、イリデッセンス効果により、独特な虹色を生み出していて、レインボーガーネットと呼ばれています。
高品質のものが、奈良県で見つかっていますが、現在は採掘禁止になっています。

