海王石(ネプチュナイト)は、フィロケイ酸塩鉱物で、霰石閃長岩や蛇紋岩中に、錐輝石(エジリン)やベニト石(ベニトアイト)と共に産します。
化学組成 KNa₂Li(Fe,Mn,Mg)₂Ti₂Si₈O₂₄
結晶系 単斜晶 柱状結晶、粒状集合体
モース硬度 5~6
完全劈開
色は黒赤で、ガラス光沢
ネプチュナイトの名称は、ローマ神話の海の神ネプチューンから名付けられています。
ネプチュナイト
錐輝石(エジリン)は、ナトリウムと鉄を含むイノケイ酸塩鉱物です。
化学組成 NaFeSi₂O₆
結晶系 単斜晶 柱状、針状結晶、放射状集合体
モース硬度 6
2方向に完全劈開
色は緑、茶でガラス光沢
エジリンは、北欧神話の海の神エーギルに由来します。
エジリン エジリンと正長石
エジリンとセラン石
ベニト石(ベニトアイト)は、バリウムとチタンを含むシクロケイ酸塩鉱物です。
化学組成 BaTiSi₃O₉
結晶系 六方晶 三角形の両錐状結晶、板状結晶
モース硬度 6~6.5
3方向に不完全劈開
色は無色、青、白でガラス光沢
ベニトアイトの名称は、発見地の米国カリフォルニア州サンベニトに因ります。
ベニトアイト
ベニト石と海王石