タンザナイトは、灰簾石(ゾイサイト)の中で、青色を呈する石です。
灰簾石は、灰色や褐色のものが多く、宝石にはなりにくい色あいですが、1967年にタンザニアで青紫色のものが発見されて、タンザナイトと名付けられ、人気のある宝石の1つになっています。
タンザナイトは、タンザニアのメレラニでしか採掘されていない希少な石です。
タンザナイトの青紫色は、成分中のアルミニウムが、微量のバナジウムで置換されることで、発色すると考えられています。
タンザナイトの結晶は、見る角度により青色や紫色、灰色に、色調が変化する多色性を示します。
化学組成 Ca₂Al₃(SiO₄)(Si₂O₇)O(OH)
結晶系 斜方晶
モース硬度 6.5
タンザナイトの原石
タンザナイトの結晶 角度を変えて見てみました。
ルース
ルビーインゾイサイトは、灰簾石の中にルビーを含んだ石です。
緑色が灰簾石、赤色がルビーで、赤と緑のコントラストが美しく、華やかでインパクトのある石です。
タンザナイトより少し早く、1954年にタンザニアで発見されています。
ルビーインゾイサイトの原石