いろいろなたい肥が市販されていますが、畑には主に牛糞たい肥と落葉たい肥(腐葉土)を使っています。
たい肥には土づくり型たい肥と有機質肥料型たい肥があります。
土づくり型たい肥にはバークたい肥、牛糞たい肥、落葉たい肥などがあり、土壌の有益微生物の活性化や保水性、通気性などの改良に効果があります。
肥料型たい肥には豚糞たい肥、鶏糞たい肥、下水汚泥コンポストなどがあり、有機肥料としての効果が高いものです。
市販のたい肥には原料や主要な成分の含有量などの品質表示義務があり、表示項目の中には炭素窒素比(C/N比)があります。
これは有機物の成分に炭素が多いか、窒素が多いかの成分比を示すものです。
たい肥の原料になるもので、C/N比が30を超えるものにはオガクズ、バーク、稲わら、麦わらなどがあり、そのまま、畑に施すと土壌中の微生物がこれらを分解して増殖する時に、窒素分が少ないので土壌中の窒素分まで使ってしまい、作物は窒素が不足する状態になり、生育障害を起こします。これを窒素飢餓といいます。
以前、稲わらをたくさんもらったので、畑の土壌改良のため、刻んですき込みました。
これで、畑の土も良くなるかと思っていましたが、翌年、作物が生育不良になりました。その時は原因がわかりませんでしたが、窒素飢餓の状態になったものと思われます。
稲わら 今は主にマルチに使っています。
C/N比が低い鶏糞や油かすなどは、やりすぎると窒素過多による生育障害を引き起こします。
良質たい肥はC/N比が10~20の範囲にあるものとされています。
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