散歩していて、大きなナツメの木を見つけました。
実がたわわに生っています。
もう、熟した実が地面に落ちています。
ナツメは、クロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木で、南ヨーロッパ原産です。
日本へは、中国を経て、奈良時代以前に伝来したといわれ、古くから栽培されています。
また、野生のものもあります。
実は2㎝ほどの長楕円形で、熟すと赤黒くなります。
熟したものは、姫リンゴのような甘酸っぱい味がします。
収穫時期は、8月末から10月頃です。
楊貴妃が好んで食べたとされ、健康や美容に効果があるといわれています。
中国には、「一日三棗終生不顕老」1日3粒のナツメを食べると老いることがないという諺があります。
万葉集にも詠われています。
玉掃 刈り来鎌麻呂 むろの木と 棗が本と かき掃かむため (長意吉麻呂)
ナツメの実を乾燥したものは大棗、種子は酸棗仁と呼ばれる生薬で、大棗には強壮、鎮静作用、酸棗仁には鎮静、催眠作用などがあるとされています。
ナツメの実