公園にアセビが植えられていて、白い花が鈴なりになっています。
アセビはツツジ科アセビ属の常緑低木で、日本に自生しています。
花は早春に咲き、白花が多いのですが、ピンクのものもあります。
アセビの葉や枝、花などには有毒なグラヤノトキシン、アセボチンなどが含まれていて、誤食すると血圧低下、腹痛、下痢、嘔吐、呼吸麻痺などの症状を起こします。
この花の蜜で、中毒を起こした例もあるそうです。
馬が食べると酔ったようになり、脚がもつれることから、馬酔木と名付けられたそうです。
アセビは古くからよく知られ、万葉集にも詠われています。
池水に 影さへ見えて 咲きにほふ あしびの花を 袖に扱入れな (大友家持)
磯の上に 生ふるあしびを 手折らめど 見すべき君が 在りと言はなくに (大伯皇女)
をしの住む 君がこの山斎 今日見れば あしびの花も 咲きにけるかも (三形王)