緑道を散歩していて、スイートピーの花を見つけました。
白とピンク色の花です。
スイートピーはマメ科レンリソウ属の一年草で、観賞用として栽培され、春咲き、夏咲き、冬咲き品種があります。
エンドウ豆にとてもよく似ていて、莢や実が食べられそうですが、スイートピーは有毒植物です。
レンリソウ属の植物には、アミノプロピオニトリルという毒性アミノ酸が含まれています。
この毒は花や葉にも含まれていますが、特に莢や豆に集中しています。
火を通しても効力を失わず、多量に食べると脱力感や手足のしびれ、足の麻痺といった神経症状を起こします。
なかでも、足の麻痺は生涯にわたって残るという恐ろしいものです。
以前、ヨーロッパでは、レンリソウ属のひよこ豆が食料として栽培され、中毒を起こし、多くの犠牲者を出しました。
今では、原因が究明され、食べられることは無くなりましたが、まだ、インドやアフリカの一部地域では栽培されているそうです。
家畜への被害もあり、野生のスイートピーが牧草に混ざっていて、これを食べた馬や羊が死亡するといった事件も起こっています。
なお、食用のひよこ豆はヒヨコマメ属で、全く別のもので無害です。
スイートピーの花