たい肥作りにはいろいろな微生物が関わっています。
野菜くずなどの有機物は、微生物によって徐々に分解され、次第にたい肥化していきます。
まず、最初に糸状菌が低分子の糖類やアミノ酸を分解します。しかし、糸状菌が急速に増殖すると呼吸熱によって、温度が上昇してきます。
糸状菌は40℃を超えると生存できなくなり、次に放線菌が植物の繊維組織やヘミセルロースのような硬いものを分解します。
放線菌の活動によって、温度はさらに上がり、60℃以上になることもあります。
放線菌の栄養源がなくなると活動が鈍くなり、温度が下がってきます。
その後、残った繊維組織を細菌が利用します。
また、リグニンなどの難分解性の高分子物質は担子菌が分解します。
そして、有機物の分解が進み、たい肥が出来上がります。
完熟したたい肥にはミミズが繁殖してきます。
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