センダンの大きな木に、実がいっぱい付いています。
直径1.5~2㎝の割と大きな実が、枝先に鈴なりになっています。
センダンは、センダン科センダン属の落葉高木で、原産地はヒマラヤ山麓や中国南部、台湾、朝鮮南部、日本の伊豆以南などで、熱帯から温帯にかけての地域に分布しています。
樹高は10~20mです。
5~6月に、薄紫の小さな花を咲かせます。
花後、実ができて、晩秋に黄褐色に熟します。
ヒヨドリやムクドリ、カラスなどが果実を食べに訪れますが、あまり美味しくないようで、ずっと残っています。
人や犬には有毒で、誤食すると食中毒を起こす恐れがあります。
一方で、生薬として用いられ、黄色く熟した果実を苦楝子と呼び、整腸や腹痛に煎じて服用したり、生の果実の果肉をすりつぶして、あかぎれ、しもやけ、ひび割れに使うそうです。