銅鉱物は、主成分として銅を含む鉱物で、硫化物や塩化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩など様々な化合物を作っています。
色がきれいなものが多く、赤や、黄、緑、青、紫、黒などカラフルです。
安四面銅鉱(テトラヘドライト)
アンチモンを含む銅の硫化鉱物で、正四面体結晶です。
化学組成 (Cu,Fe,Zn)₁₂Sb₄S₁₃
結晶系 等軸晶
モース硬度 3.5
色は黒、灰黒色で、ガラス光沢
黄銅鉱(キャルコパイライト)
銅と鉄、硫黄から成り、最も産出量の多い銅の鉱石鉱物で、黄鉄鉱より黄色味が強いが、酸化により青から赤紫色になります。
化学組成 CuFeS₂
結晶系 正方晶
モース硬度 3.5
色は真鍮黄色で、金属光沢
孔雀石(マラカイト)
銅鉱床の酸化帯に産する銅の二次鉱物で、緑色の濃淡の縞模様がとても美しいです。
化学組成 Cu(CO₃)(OH)₂
結晶系 単斜晶
モース硬度 3.5~4
色は緑、濃緑で、ガラス光沢や絹糸光沢
自然銅(コッパー)
銅は硫化物として産出することが多いですが、稀に自然銅として産します。
化学組成 Cu
結晶系 等軸晶
モース硬度 2.5
色は銅赤色で、金属光沢
翠銅鉱(ダイオプテーズ)
銅を含むケイ酸塩鉱物で、18世紀にロシアで発見され、当初はエメラルドと間違われました。
美しい青緑色の結晶で産します。
化学組成 CuSiO₃・H₂O
結晶系 三方晶
モース硬度 5
色は青緑色で、ガラス光沢