マンガン鉱物は、Mnを主成分とする鉱物で、とても多くの種類があります。
Mnは天然には単体として存在せず、多種の化合物として存在しています。
黒っぽいものが多い中で、バラ輝石や菱マンガン鉱のように、ピンク色できれいなものもあります。
軟マンガン鉱 パイロルーサイト
最も一般的なマンガン鉱物で、バラ輝石や菱マンガン鉱などのマンガン鉱物が、酸化してできたもの
化学組成 MnO₂
結晶系 立方晶
モース硬度 2~6
色は黒や鋼灰色で、金属光沢がある。
パイクロスマンガン石
バラ輝石と同じ準輝石で、良く似ていている。
化学組成 (Mn,Fe)₇Si₇O₂₁
結晶系 三斜晶
モース硬度 5.5~6
色は赤、赤褐色でガラス光沢、真珠光沢
バラ輝石 ロードナイト
輝石と名が付いていますが、実際は輝石の仲間では無く、準輝石
準輝石は、メタケイ酸塩の化学組成を持ち、イノケイ酸族に属し、繊維状や柱状結晶で、輝石にとても似ている鉱物
化学組成 (Mn,Ca)₅Si₅O₁₅
結晶系 三斜晶
モース硬度 6
色はピンク、赤、赤褐色で、ガラス光沢がある。
菱マンガン鉱 ロードクロサイト
縞模様が紅色のものは、インカローズと呼ばれている。
化学組成 MnCO₃
結晶系 三方晶
モース硬度 3.5~4
色はピンク、赤、赤褐色で、ガラス光沢、真珠光沢