ストロマトライトは、シアノバクテリアのコロニーが作った構造体のことです。
シアノバクテリアは、日中は光合成を行い活動します。
そして、シアノバクテリアの粘液により、泥が取り込まれ、海水中の炭酸カルシウムと共に沈着します。
夜は休み、一日経つと再び、活動を始めます。
この繰り返しにより、何層にも重なった層状構造ができます。
その成長は、年に0.4㎜程ととてもゆっくりです。
このストロマトライトの化石が、27億年前の地層から見つかっています。
シアノバクテリアは、遥か太古の昔に出現し、大繁栄し、光合成を行うことで、大量に酸素の放出を行いました。
酸素は海水中の鉄分と結合して酸化鉄となり沈殿して、大規模な縞状鉄鉱床が形成されました。
縞状鉄鉱床の名称は、鉄鉱石に富む部分とケイ酸塩鉱物を主とする部分が縞状に重なっていることから、名付けられています。
ストロマトライトは、現代でも、オーストラリアなど僅かな水域で見られます。
27億年前のオーストラリアの地層から採集されたストロマトライト化石
オーストラリアの縞状鉄鉱床から採掘された鉄鉱石