子どもの頃、貝の化石を採りに行って、ガラス細工のように透明になった、巻貝の化石を見つけました。
貝の形がそのまま、蛋白石(オパール)に置き換わり、透明な部分が美しい化石です。
宝石の様で、宝物になっていました。
蛋白石やメノウは、火成岩や堆積岩の隙間に、ケイ酸塩鉱物が入り込むことで生成されますが、埋没した貝殻や樹木などが、ケイ酸分と交代してできることもあります。
蛋白石(オパール)
蛋白石は非晶質の含水ケイ酸塩鉱物で、半透明又は不透明ですが、不純物によりいろいろな色合いが出ます。
化学式はSiO₂nH₂Oで、モース硬度は5~6です。
メノウ
メノウは玉髄、蛋白石、石英は縞状に重なったもので、こちらも不純物によりいろいろな色合いが出ます。
化学式はSiO₂で、モース硬度は6.5~7です。
化石採集に行って、見つけた巻貝化石
新生代新第三期中新世
オパール化し、透明になった部分があり、とてもきれいです。
メノウ化した巻貝化石
新生代古第三紀始新世
あめ色のメノウに置換されています。
産地はモロッコです。