橄欖石(オリビン)は、マントルを構成する主要な鉱物です。
鉄やマグネシウムを含むケイ酸塩鉱物で、鉄とマグネシウムの固溶体を形成しています。
鉄によるものを鉄橄欖石、マグネシウムによるものを苦土橄欖石と呼んでいます。
苦土橄欖石は、純粋な場合は無色透明ですが、わずかに鉄を含むことで、緑色になります。
さらに、鉄の割合が増えると茶色から黒になります。
英名のolivineは、ラテン語のoliveからきていて、オリーブ色をしていることから名付けられています。
化学組成 (Mg,Fe)₂SiO₄
結晶系 斜方晶、短柱状結晶を作る。
モース硬度 6~7
橄欖石の結晶
苦土橄欖石の中で、緑色が美しく、宝石として扱われるものをペリドットといいます。
ペリドットの歴史はとても古く、古代エジプトでは、屈折率が高く、強い光を放つことから太陽の石と呼ばれ、崇められていました。
ペリドットのルース