水晶は石英の結晶で、化学組成はSiO₂、結晶系は三方晶系で、六角柱状の形をしています。
モース硬度は7で、ガラス光沢があります。
色は純粋なものは、無色透明か白ですが、微量な不純物や放射線の影響で着色し、様々な色のものがあります。
アメジスト
Siの一部が、Fe³⁺に置き換わり、自然の放射線の影響を受けて、紫色に発色したもの。
グリーン
緑泥石(クローライト)や緑泥などにより、緑色に着色したもの。
クリスタル
不純物を含まず、無色透明なもの
シトリン
Siの一部が、Fe³⁺に置き換わり、黄色く発色したものやアメジストがマグマなどにより加熱され、黄色く変化したもの。
スモーキー
Siの一部が、Alに置き換わり、自然の放射線の影響で、長い年月を経て茶色や黒っぽく変化したもの。
内部が見えない程、黒くなったものは、モリオンと呼ばれている。
モリオン
タンジェリン
表面に鉄分が付着し、オレンジ色に着色したもの。
ローズ
微量のTiなどにより、ほのかにピンク色に着色したもの。