メセンという呼び名は、ハマミズナ科の多肉植物で、主に観賞用に栽培されるものに使われています。
かつて、メセンブリアンテマム属に分類されていたことから、日本では、略してメセンと呼ばれてきました。
多肉質の肌から、女仙という漢字が充てられています。
メセンの仲間は、皆、ユニークな形をしています。
花もきれいですが、形の面白さからいろいろと集めてみたくなる多肉植物です。
イーレンフェルティア バンジリー (Ihlenfeldtia vanzylii)
原産地 北ケープ州ケントハルト
白い珪岩の岩の斜面に生息
花 色 黄鉛色、基部が白いものもある。
時間の経過と共に赤くなる。
開花期 冬から春にかけて
昼に開花し、夜には閉じる。
生育型 冬型
葉は青緑色で、肌はザラザラし、斑点がある。
葉の断面は三角形で、鋭くキール、側面は凸状
カルアンサス 桜波 (Carruanthus caninus)
原産地 東ケープ州と西ケープ州の境界近くのウィローモア
崖の岩の割れ目の日陰の場所に生息
花 色 黄色がかったオレンジ
開花期 晩秋
生育型 夏型
葉は三角形で、対生、肉厚でフォーカリアに似ている。
葉色は黄緑~銀緑
春から夏の終わりにかけて成長する。
育てやすい
ギバエウム 蘚苔玉 (Gibbaeum shandii)
原産地 西ケープ州スウェレンダム
珪岩質や石英の砂利の斜面で生育
花 色 ピンク、紫、白の花
開花期 冬
生育型 冬型
長い葉と短い葉のペアになっていて、サメの頭に似ている。
葉色は、濃い緑色や銀灰色
茎の中心から新しい葉が出る。
茎は木質化する。
水はけが悪いと根腐れを起こしやすい。
ギバエウム 春琴玉 (Gibbaeum petrense)
原産地 南ケープ州リトルカルー
砂漠の砂に埋もれるようにして生息
花 色 ピンク、赤紫
開花期 春
生育型 冬型
葉は肉質の滑らかな三角形
中央の茎から新しい葉が出る。
カーペット状に広がる。
栽培の難しいギバエウムの中では、簡単な方
ケファロフィルム 新麗 (Cephalophyllum cupreum)
原産地 西ケープ州バンラインスドルプ
石英質の砂のくぼみに生育
年間降水量100~200㎜の乾燥地帯
花 色 黄、オレンジ、ピンク、紫の大きな花
中心が薄い色合い
開花期 冬、明るい日差しの下でのみ開く。
生育型 冬型
夏は休眠するが、水を少し必要とする。
葉はしなやかで、大小のくちばし形、頂端が三角形
葉色は濃緑色