実家は、戦後、間もなく建てられた家で、かなり老朽化していました。
おじいさんが一人で住んでいましたが、このほど近くに新しい家を建て、引っ越ししました。
古い家は昔ながらの造りで、やたらだだっ広く、古い置物や掛け軸などが飾ってあり、子どもの頃、夜トイレに行くのに、人形やお面が睨んでいるようで、怖かった記憶があります。
また、物置が4つもあり、古くからの物が捨てられずに残されていました。
おじいさんの趣味の陶器類もたくさん保管されていました。
おじいさんは気に入っている10点程を新しい家に持って行き、残りは処分する、欲しいものがあれば、持って行って良いということで、いくつかもらいました。
すでに引っ越しは終わり、空き家になった古家の解体工事が始まりました。
大きな家でしたが、あっという間に更地になってしまいました。
生まれ育った家にはいろいろな思い出があり、無くなってしまったのは、何とも寂しい気持ちです。
壁と屋根の一部だけになっています。
庭のタヌキの置物ともお別れです。