筆石(グラプトライト)は、古生代カンブリア紀中期から石炭紀初期(5億1千万年前~3億5千万年前)にかけて、生息した半索動物です。
サンゴのように、個虫と呼ばれる小さな生物が集まり、コロニーを作ってできたものです。
半索動物は、棘皮動物と脊索動物のそれぞれの共通点を持ち、両者をつなぐ存在と考えられています。
世界各地で発見され、進化の速度が早く、種類が多いことと、それぞれの存在期間が短かったため、地層の年代の指標となる示準化石になっています。
発見当初は化石では無く、鉱物の一種と考えられたため、学名のGraptolithinaは、ギリシャ語のgraptos(書くもの)とlithos(岩)から名付けられ、鉱物のような名称になっています。






