アンモナイトの殻は、炭酸カルシウムでできていますが、長い年月の間、地中に埋まっていることで、他の鉱物に置き換わったり、構造が変化しているものがあります。
このアンモナイトは、テトラゴニテス科に属し、北海道の白亜紀後期の地層から産出した化石です。
殻が方解石化していて、片面は殻が残り、もう一面は削れて断面となっています。
断面の部分では隔壁が見えていて、気室の中は方解石の微結晶で覆われ、キラキラと輝いています。
テトラゴニテスは、殻の表面が滑らかで、肋はほとんどありません。
へそは深く、螺管の断面は少し角張っています。
直径は10㎝ほどです。
テトラゴニテス