紅葉したナンキンハゼの葉が、日に日に少なくなり、白い種子が目立つようになってきました。
ナンキンハゼは、トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木で、中国、台湾原産です。
樹高は15m程になり、公園樹や街路樹として植えられています。
花は雌雄異花で、5~7月に黄色い花が咲き、緑色の実ができます。
実は熟すと、こげ茶色になり、裂けて中の種子が顔を出します。
種子は3個入っていて、白いロウ質の仮種皮に包まれています。
種子は石けんやロウソクなどの原料になりますが、有毒成分が含まれていて、誤食すると嘔吐や下痢、腹痛などを起こす恐れがあり、注意が必要です。
また、根皮や茎皮を乾燥したものを漢方で烏臼と言い、利尿剤として用いられています。
ナンキンハゼの若い実 9月中旬
熟した実が裂けて、白い種子が顔を出しています。11月上旬
紅葉が進んできました。 11月中旬
葉はほとんど落ちてしまいました。白い種子が目立ちます。 11月下旬