土手一面に、葛が繁茂しています。
伸びた蔓は、歩道にまで入り込んでいます。
花芽が伸びて、赤紫色の花が咲き、甘い香りが漂っています。
ファンタグレープ、そっくりの香りと聞いたことがありますが、確かによく似た香りです。
葛はマメ科クズ属の蔓性多年草で、日本や朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。
開花期は8~9月です。
極めて繁殖力が強く、蔓は10mほども伸びます。
秋の七草の1つで、身近な植物ですが、花はあまり見たことがありませんでした。
いつも花が開く前に、刈り取られていたからですが、今年は8月に雨が多かったせいか、作業が進んでおらず、まだ、刈り取りが終わっていません。
しかし、通行の障害になるので、直に刈り取られてしまうでしょう。
葛の根は、でんぷん質が豊富で、根から抽出されたでんぷんは、葛粉として和菓子に使われています。
また、根を細かく砕いて乾燥させたものを葛根と呼び、葛根湯は、風邪薬として用いられています。
葛の花
葛の葉
歩道に入り込んだ蔓