この辺りには、四方に新生代新第三紀中新世の地層が広がっていて、東西南北それぞれの地域に、化石が採れる場所があります。
中新世は、2500万年前から500万年前までの2000万年間の時代で、前期は暖かく熱帯、亜熱帯の海洋環境だったのが、次第に寒冷化して行き、陸地の隆起がみられています。
当時、この辺りは海が広がり、東西南側の地域には海の生き物が生息していました。
北から北東にかけては、陸地で樹木が茂っていたようです。
東西南側の地域には、貝などの化石の採れる場所が何か所かあり、北から北東の地域からは木の葉の化石や珪化木が採れます。
特に、東にある地層は中新世前期から後期まで広く堆積していて、下の地層からは暖かい海の生物の化石が、上の地層からは冷たい海の生き物の化石が見つかります。
当時、化石採集に熱中していた私は、何度か足を運びましたが、今では許可を得て、採集できる場所は限られていて、中には造成され、地層自体が無くなっている場所もあります。
東側の地域の化石
ビカリア
ツリテラ
ペクテン
西側の地域の化石
フルゴラリア
ペクテン
南側の地域の化石
スナムグリのハサミ
二枚貝
北側の地域の化石
木の葉
珪化木