尖晶石(スピネル)は酸化鉱物で、化学組成はMgAl₂O₄です。
結晶系は等軸晶系で、結晶の形は八面体です。
モース硬度は7.5~8で、ガラス光沢をしています。
色は赤、ピンク、オレンジ、無色、緑、青、紫、黒と豊富で、微量の元素を含むことで、いろいろな色合いのものがあります。
赤やピンクは微量のCr、青やバイオレットはFe、鮮やかな青はCo、オレンジやパープルはFe、Crを含んでいます。
スピネルの名称は、ラテン語のspina「棘」に由来すると言われています。
昔はルビーとレッドスピネル、サファイアとブルースピネルは、よく似ているため区別が無く、ルビーやサファイアとして流通していました。
スピネルとルビー、サファイアの違いは
スピネル 単屈折
ルビー、サファイア 複屈折
スピネルの方が濃い発色が見られ、カラーバリエーションが豊富です。
レッドスピネル
ピンクスピネル
ブルースピネル