アンモナイトの内部は、隔壁で仕切られた部屋がいくつもあり、浮き沈みの調節に使われていました。
外殻をはがすと、仕切りの模様が見えますが、この模様を縫合線と呼びます。
縫合線は、初期のグループではシンプルでしたが、進化に伴って複雑な模様を描くようになっていきます。
幾何学的な模様で美しく、菊の葉の形に似ていることから、菊の葉模様とも言われています。
隔壁が殻の表層に接触する時に、複雑な曲線で折れ曲がるため、波打つような模様ができます。
これは殻の強度を保つためのもので、生存競争の中で強度を高めるよう、進化していったと考えられています。
アンモナイトの縫合線