雄しべと雌しべがとても長い、変わった形の花を見つけました。
ネコノヒゲという名称で、長く伸びる雄しべと雌しべが、ネコのヒゲを連想させることから名付けられたそうです。
ネコノヒゲは、シソ科オルトシフォン属の宿根草で、インド、マレーシアなどが原産地です。
花色は白、薄紫で、開花期は6~11月です。
黒みを帯びた茎と花とのコントラストが美しいです。
暑さには強いですが、寒さには弱く、地植えでは冬に枯れてしまうので、室内管理が必要になります。
インドやマレーシアなどでは、古くから薬膳茶として飲まれていて、尿路結石や腎炎などに効果があるといわれ、重要な民間薬の1つとされています。
日本では沖縄で栽培されていて、葉や茎を乾燥したものは、クミスクチン茶と呼ばれています。
沖縄では、ネコノヒゲはウコン、グアバと並ぶ沖縄三大薬草の1つとされています。
ネコノヒゲの花