5月末に玉ねぎを収穫しました。
昨年の11月に苗を植え、半年以上に亘って玉ねぎを育ててきましたが、成長期の春先になってもあまり肥大せず、とう立ちしてしまったものが多く出ました。
とう立ちとは、春にとうが立って、ネギ坊主をつけてしまうことで、玉は成長が止まり、肥大せずに終わってしまいます。
とう立ちの原因としては
植付け時の苗の大きさ
冬場のチッソ不足
春先の激しい低温
乾燥しすぎ
などが考えられます。
植付け時の苗の大きさ
大きすぎる苗は、冬の寒さに遭うと花芽ができてしまうことがあります。
逆に小さすぎると、冬の寒さで枯れてしまうことがあります。
適した大きさは、鉛筆大のものです。
これについては、苗の購入時に、適当な大きさのものを選んでいます。
冬場のチッソ不足
玉の肥大が始まる頃に、チッソ分が不足すると花芽ができやすくなります。
肥料は有機肥料を使っていますが、生育後半にチッソ分が多すぎると、玉は大きくなりますが、品質が低下して貯蔵性が落ちます。
それで、肥料は控えめにしていたので、逆にチッソ分が不足したのかもしれません。
春先の激しい低温
玉ねぎが活動を始める時期に、長期間の低温が続くと花芽ができることがあります。
しかし、今年の冬は暖冬で、雪もほとんど降らないぐらいで、極度の低温が続くことはありませんでした。
乾燥しすぎ
乾燥しすぎて水切れすると、必要な栄養分を取り込むことができず、花芽をつけることがあります。
玉ねぎの畝には、マルチを這って地面を覆っているので、水分の蒸発は少なくなり、乾燥しすぎることはありませんでした。
今回のとう立ちの原因は、チッソ分の不足だった可能性が高いです。
また、玉ねぎは暑さに弱く、25℃以上になると生育が止まります。
4月から暑い日が続いたのも影響したかもしれません。
収穫前の玉ねぎ
マルチを剥がして収穫です。
収穫した玉ねぎ