野菜の根の形状には、主根型とひげ根型があります。
双子葉植物の根は、発芽時に伸びる種子根が主根として、まず張り、そこから側根が伸びる主根型です。
一方、単子葉植物は、ひげのような根が何本も伸びるひげ根型です。
双子葉植物でもサツマイモ、ジャガイモなど種イモやつるを挿して増やす栄養繁殖野菜も、種子根は無いのでひげ根型になります。
主根型には深根型と浅根型のものがあります。
深根型には大根、ゴボウ、ニンジン、トマト、ナス、キャベツ、オクラなどがあります。
主根深根型は地中深く根を張り、養分や水分を吸収するので、乾燥や温度変化に強く、天候や環境の変化に影響を受けにくい野菜です。
ただ、大根、ゴボウ、ニンジンは、移植すると主根が傷つくことで、伸長が阻害されやすく、直播きが適しています。
一方、トマトやナス、キャベツは根の再生力が強く、移植することで新しい根が成長するので、ポットで育苗してある程度、成長してから移植するのが適しています。
大根
ニンジン
キャベツ
浅根型にはウリ、カボチャ、キュウリ、ピーマン、エンドウ、枝豆、レタスなどがあります。
主根はあまり深く伸びず、側根が表層に張ります。
そのため、高温、低温や乾燥、加湿などの変化に影響されやすく、草マルチなどにより温度や水分変化から根を守る必要があります。
キュウリ
エンドウ
枝豆