ハオルチアにはあまり病害虫はつきませんが、たまにカイガラムシが発生することがあります。
この時期、水やりは2週間に1回ほどで、注意して見ていなかったら、ハオルチアのいくつかにコナカイガラムシがついていました。
コナカイガラムシは白いワタのような虫で、葉の表面や株元につきます。
寄生されると葉から養分を吸われ、株が弱ってしまいますが、更に悪いことにカイガラムシの排泄物により、カビの一種であるすす病が発生して、葉の表面がカビに覆われ、黒くなってしまい、一層、株が弱ってしまいます。
カイガラムシは繁殖力が強く、放って置くとあっという間に増えて、やがて株は枯れてしまうので、早目の対策が必要です。
対策としては、柔らかいブラシや綿棒を使って、株を傷めないように、カイガラムシを取り除き、株元の取りにくい部分には、殺虫剤を使って駆除します。
ハオルチアは観賞用で食用では無いので、あまり気にしないで殺虫剤を使っています。
殺虫剤には、カイガラムシの気孔を塞いで、呼吸できなくするマシン油乳剤や植物から吸収された殺虫成分により駆除するクロチアニジン水溶剤などがあります。
これらを希釈して定期的に散布することで駆除します。
また、水溶剤の他にエアゾールタイプのものもあります。
すす病は糸状菌の一種で、春から夏にかけて発生しやすく、カイガラムシの排泄物を栄養にして増殖します。
すす病に罹った植物は、黒いススで覆われたようになります。
見た目が悪くなるだけでなく、株が弱ってしまいます。
こちらも初期には、ブラシなどで拭き取り、汚れは取り除けますが、カビを駆除するために殺菌剤を使う必要があります。
殺菌剤にはベノミル水和剤やチオファネートメチル水和剤などがあります。
コナカイガラムシを除去後の万象
コナカイガラムシに寄生された万象
コナカイガラムシを除去後のレツーサ
コナカイガラムシに寄生されたレツーサ
すす病に罹った玉扇
すす病の汚れを取り除いた玉扇
カイガラムシの殺虫剤 マシン油乳剤
マシン油エアゾール
クロチアニジン水溶剤
すす病の殺菌剤 ベノミル水和剤
チオファネートメチル水和剤