ネギ類はコンパニオンプランツとしてよく利用されていて、いろいろな野菜と混植されます。
ウリ科のスイカやメロン、キュウリと長ネギとの混植でツル割れ病が防除されることが確認されています。
スイカと長ネギの混植
また、ナス科のトマトやナスとニラとの混植でトマトの萎凋病、ナスの半枯病が防除されることが確認されています。
他にほうれん草と葉ネギ、イチゴと長ネギでも防除効果が認められています。
イチゴと長ネギの混植
ネギ類の混植による土壌病害の防除は、ネギ類の根に拮抗微生物が繁殖して抗菌物質を作り出すことによって効果が現れます。
このため、ネギ類と他の野菜の根が触れて、お互いの根圏が一致することが必要で、ネギ類の苗を2~3本、野菜の苗に添えて一緒の穴に植え付けるとお互いの根が絡み合い、効果が現れます。
根を浅く、広く伸ばすウリ科野菜には長ネギが向き、深い位置に根を伸ばすナス科野菜にはニラが向いています。
ただ、ネギ類と相性の悪い野菜もあります。大根と混植すると大根は枝根になることがあります。また、レタスや豆類との混植では生育が悪くなることがあります。
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