ある植物の出す物質が、他の植物や微生物などの生育に影響を及ぼす作用を他感作用(アレロパシー)といいます。
この作用を利用して雑草防除を行うことができます。除草剤使用に比べて効果は低いものの、環境に与える影響が少ない利点があります。
へアリーベッチにはシアナミドが含まれ、多くの雑草を抑える働きがあります。
ただ、混植したり間作で利用すると野菜の生育も抑えてしまうため、輪作に用います。
ヘアリーベッチを冬の間育てて、4月に切り取り、畑にすき込み分解させます。その後、野菜の苗を定植します。しかし、畑に直接種をまくニンジンや大根などは、発芽障害を起こしてしまうので不向きです。
ソバにはルチンなどの雑草を抑える成分が含まれていて、ソバを収穫した後の茎葉やソバガラを利用できます。
また、コーヒー滓やお茶殻にはカフェインが含まれていて、雑草を抑える働きがあります。
ただ、野菜の定植前や播種前に用いると野菜の生育も抑えてしまうので、野菜の定植後や播種した後、本葉が数枚出てから施用します。
ソバガラ
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