畑に植えてあるカボチャやキュウリの葉に、うどんこ病の白い斑点ができてきました。
うどんこ病はカビによる病気で、ほとんどの野菜に発生します。
特にウリ科の野菜は、うどんこ病に冒されやすいです。
放って置くと、白い斑点は拡がり、葉全体が白くなってしまいます。
春から秋にかけて発生し、どちらかというと乾燥した気候を好みます。
蔓延すると植物の生育が、悪くなってしまい、野菜の収穫にも影響してしまいます。
対策としては
密植を避けるため、茂りすぎた葉でうどんこ病に冒されているものを、切り取り除去する。
肥料のN分が多いと、うどんこ病が発生しやすいので、N分を含む肥料を控えめにする。
また、うどんこ病は品種が異なると寄生できない宿主特異菌であり、オオバコやクローバーを利用して、うどんこ病の寄生菌(アンペロマイセス)を増やす方法もあります。
オオバコやクローバーも、うどんこ病に罹りやすく、うどんこ病が発生するとアンペロマイセスが繁殖し始めます。
一方、オオバコやクローバーのうどんこ病菌は、ウリ科野菜には寄生できません。
アンペロマイセスは、すべてのうどんこ病菌に寄生して死滅させるので、うどんこ病を抑えることができます。
薬品を用いる方法としては、うどんこ病に有効な成分である、炭酸水素ナトリウムや炭酸水素カリウムの使用があります。
これらの薬品はうどんこ病の胞子形成や発芽を抑える働きがあり、防除効果が認められています。
薬剤としてはハーモメイトやカリグリーンがありますが、ハーモメイトは炭酸水素ナトリウムが主成分で、カリグリーンは炭酸水素カリウムが主成分です。
炭酸水素ナトリウムは重曹のことで、食品添加物にも使用され、安全性が高く、使いやすい薬品です。
重曹を水で希釈して使用すれば、効果があります。
うどんこ病に罹ったカボチャの葉
うどんこ病に罹ったキュウリの葉
重曹水
ハーモメイト
カリグリーン
とりあえず、白くなった葉を取り除き、重曹水を散布しました。
うどんこ病が拡がらないよう、しばらく散布を続けます。